こんな方におすすめ!
- よく気管支炎をおこす
- 喘息が治らない
- 風邪をひきやすい
- 免疫力が低下している
効 用
カラシ湿布を行うことによって、肺を囲んでいる胸郭の動きが良くなり呼吸器全般の機能が高まります。吸気・呼気共に楽になるため風邪・流感・気管支炎・肺炎によく効きます。
咳のひどい時にも咳の回数が減り呼吸が楽になります。また、肺炎の初期は、湿布をして胸が赤くなれば改善することもあり、肺結核には毎日1回続けることにより治癒が促進されます。
用意するもの
- カラシ粉(和、洋どちらでもよい)
- そば粉(小麦粉で代用可)
- 半紙(なければペーパータオル、ガーゼ、さらし等いずれもよい)
- ボウル、ヘラ
- エキストラバージン・オリーブオイル(皮膚の保護のため:塗布可能な植物性オイルであればよい)
使い方
風邪・気管支炎など
① 粉カラシとそば粉に、少しずつお水かぬるま湯を加えて、ペースト状になるまでねり合わせます。下の表を参考にして配合します。
カラシ粉 | そば粉 | |
大人 | 1 | 1 |
6才以下 | 1 | 3 |
4才以下 | 1 | 4 |
2才 | 1 | 6 |
例:大人の場合、粉からし30g、そば粉30g
② ねり合わせたものを、2枚の半紙の上に約3mmの厚さにのばして、その上に半紙1枚を乗せて準備完了です。
③ 2枚の半紙の方が下になるように、背中へ直接貼り付けます。(しっかり密着させてください。)
④ 湿布の上をバスタオルでおおいます。
⑤ たまに湿布をめくり、肌の色を確認しましょう。
湿布は皮膚全体がピンク色になったら終了します。
★目安となる湿布の時間は、大人の場合は10~20分、子供は5~15分程度行います。
⑥ 最後に湿布が終わって赤くなった肌に、オリーブオイルを優しくぬって保護・沈静させます。
※湿布の開始からしばらくたつと皮膚が「ピリピリ」した感じになります。あまり痛いようでしたら、時間にかかわらず中止してください。
慢性的な喘息・肺炎など
① 慢性的な気管支炎、喘息、肺炎の場合は、
1日目に背中に湿布をします。
② 2日目は上胸部に湿布してください。(半紙を2つ折りにして、半分の量でつくります)
※一日毎に背中→胸→背中→胸と、交互に繰り返すことで、しつこい咳も改善されます。
ココに注意
- 使用した湿布の再使用と他者との共有はできませんので、その都度新しく作ってください。
- そば粉・小麦粉・カラシなどにアレルギーがある方は、絶対に行わないでください。
- ヒリヒリした感覚が、強い痛みに変わった場合は、すぐに湿布を中止してください。
- 刺激が強すぎるようであれば、そば粉・小麦粉の量を増やすなどして、割合を変えてみてください。または湿布の時間を短くします。
- 変化が見られないからといって、そのまま長く湿布しないでください。
- 妊娠中は絶対に使用しないでください。
- 各湿布は使用方法と注意事項をよく理解したうえで、各自の責任の上で行ってください。万が一体調に変化があった場合は医療機関にご相談ください。